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AI 導入・活用に関する最新情報、技術トレンド、事例紹介をお届けします。
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gaipack 本部 AIDD 技術部の宮本です!配属後研修として、社内の技術共有に向けた登壇準備を自動化する仕組みを開発しています。今回はその仕組みを使い、リリース情報の収集から発表資料の生成までを一通り通してみました。題材は前日にリリースされた Omnigent v0.10.0 と Codex CLI 0.148.0 の 2 件で、機能が実在するかの確認も AI エージェントに任せています。
これまでは、仕組みの一部だけを動かして出力を確認していました。リリースノートは生成できても、そこから発表資料とスピーカーノートを作る部分は手作業のままでした。
今回やりたかったのは、実際の登壇 1 回分をこの仕組みで通すことです。記事の選定だけは手で行い、それ以降の検証と資料生成は仕組みと AI エージェントに任せました。文章に違和感が残る箇所や修正中の部分はまだ多くありますが、通してみないと何が足りないかが分からない段階だと判断しました。
仕組みは 4 つの段を通ります。
手動実行にしている影響で、出力対象は直近 2 週間までのリリースを上限としています。1 回の実行で平均して 1 日あたり約 4 件の記事が出ます。
Omnigent は、Claude Code や Codex といった既存のコーディングエージェントに、共通のブラウザ画面・履歴保存・チーム共有の機能を足すオープンソースのツールです。複数のエージェントを併用すると、認証・実行環境・コスト把握・使い終わった後の後片付けをそれぞれ個別にやることになります。Omnigent はこれを 1 つのサーバーにまとめようとしています。
AI エージェントに公式の配布パッケージからインストールさせ、v0.10.0 で何が変わったかを前バージョンと比較させました。
| 比較する機能 | v0.10.0 より前 | v0.10.0 |
|---|---|---|
| Devin 用の実行方式 | 手動で連携設定が必要 | 組み込みで選べる |
| 隔離実行環境の選択肢 | 既存の提供先のみ | Blaxel が追加された |
| 使用コストの確認 | 専用ページなし | 専用ページを追加(既定オフ) |
| セッションの管理 | コマンド操作が中心 | ブラウザで一括操作できる |
確認の手順はサーバーの起動状態を見る形にしました。何も設定せずにサーバーを起動すると、コスト確認ページの機能はオフのままです。該当する環境変数を指定して起動し直すと、サーバーの情報取得コマンドが返す内容の中でオンに切り替わったことが確認できました。
Omnigent の検証で引っかかったのは 3 点です。
隔離実行環境を作るコマンドのヘルプ表示が、実際に選べる選択肢と食い違っていました。ヘルプだけを見て選択肢を決めると、存在しない値を渡すことになります。
コスト確認ページは既定でオフでした。専用の環境変数を有効にしないと、ブラウザ側に出てきません。今回の目玉機能のひとつだと理解していたので、既定オフだったのは意外でした。
そして、その環境変数名を 1 文字間違えると、ページが出ないのではなくサーバー全体が起動に失敗しました。設定名の誤りが機能単位で吸収されず、サーバーの起動可否まで波及する挙動です。
ブラウザ操作を前提とするセッションの分岐と一括削除は、今回の検証環境では画面を再現できず、確認できていません。AI エージェントの評価は 5 点中 3 点で、機能は使えるが新規導入は時期尚早、というものでした。
Codex CLI は OpenAI が提供する、ターミナル上で動くコーディングエージェントです。0.148.0 では、対話画面で進めた会話を Markdown に書き出す機能と、過去の会話をスクリプトから分岐させる機能が追加されました。
これまで、対話ログの共有や過去の作業から分岐して別案を試す作業は、対話画面を手で操作する必要がありました。コマンド 1 本で完結するようになったため、ドキュメント化や CI からの呼び出しのように画面を開かない場面で使いやすくなります。
新旧両方のバージョンをインストールさせ、実行ファイルに含まれる文字列を比較する形で追加を確認しました。
| 確認した項目 | 0.147.0 | 0.148.0 |
|---|---|---|
exec fork サブコマンド(会話を分岐) | なし | あり |
| export 関連の文字列(会話を Markdown 化) | なし | あり |
分岐の実行はこの形になります。セッション ID の部分はダミーの値です。
codex exec fork 00000000-0000-0000-0000-000000000000 --skip-git-repo-check "continue"存在しないセッション ID を渡すと、終了コード 1 で処理が完全に止まることも確認できました。中断ではなく停止するため、スクリプトから呼び出したときに失敗を検知できます。
Codex CLI 側で確認できなかったこともあります。
AI エージェントの実行環境に API キーを設定していなかったため、実際に会話を生成させて Markdown 出力の中身を見ることはできませんでした。サブコマンドが存在することは確認できましたが、出力の書式は未確認です。
Amazon Bedrock への対応は新機能として説明されていましたが、関連する文字列は 0.147.0 側にもほぼ同数含まれていました。今回の比較方法では、この項目が本当に新規追加なのかを判断できていません。
存在しないセッション ID を指定したときには、通常のエラーに加えて内部のスタックトレースがそのまま表示されました。評価は 5 点中 4 点で、既存の使い方を壊さない更新のためバージョンを上げるだけで使える、というものでした。
出力された記事のうち、自分で内容を追えたのは半分でした。1 日あたり平均約 4 件のうち、2 件程度は初学者でもどの機能が追加されたか分かり、試してみたいと思える内容です。残りの 2 件は、前提知識が足りず手をつけづらい印象になっています。
これは記事の質ではなく、読み手の前提知識との距離の問題です。簡単版を用意しているのはこの距離を埋めるためですが、現状はまだ半分が残っています。難易度に応じて補足する情報量を変えるといった調整が次の課題になりそうです。
登壇 1 回分を仕組みで通してみて分かったことを整理します。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| リリース情報の収集から資料生成まで | 記事の選定を除き、仕組みと AI エージェントで通せた |
| 機能が実在するかの確認 | 新旧バージョンの比較で確認できた |
| 画面操作が前提の機能 | 検証環境で再現できず未確認 |
| 認証が必要な機能 | API キー未設定のため出力の中身は未確認 |
| 記事の難易度 | 約半分は前提知識が足りず手をつけづらい |
コマンドの応答と実行ファイルの中身で確かめられる範囲は、AI エージェントに任せられました。一方で、ブラウザ画面と認証情報が必要な範囲は環境を整えないと踏み込めません。検証の自動化を広げるには、機能の実装より先に検証環境の準備が要るという感触です。仕組み自体はまだ研修中の開発物で、毎朝の自動実行の接続と出力の質の調整を続けています。
AI エージェントを実運用に乗せる過程でのこうした勘所づくりは、AIDD インハウス や AI プラットフォームの導入事例 で扱っている領域です。お気軽に KDDIアイレットへお問い合わせください!
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