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Claude Code の Routines ではじめる、開発作業の自動操縦🚀

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Syuhei Honma

Claude Code に、一度定義したらあとはクラウドが勝手に走ってくれる「Routines(ルーティン)」機能が加わりました。この記事では Routines の仕組みと 3 つのトリガー、安全に運用するための勘所、リリースノートを毎朝自動要約する実践例を紹介します。

なお Routines は現在リサーチプレビュー段階のため、仕様・使用制限・API は今後変わる可能性があります。


背景・課題

定型作業を Claude Code に任せようとすると、これまでは自動化の土台を自分で用意する必要がありました。cron の管理、実行インフラの構築、MCP サーバの運用。しかも手元で動かす限り、ラップトップを開いたままにしておく前提がつきまといます。

Routines はこの土台ごと Anthropic 側に寄せる仕組みです。スケジュールやトリガーを設定するだけでクラウド上で実行され、リポジトリとコネクタも同梱されるので、ラップトップを閉じていても動きます。

Routines とは

保存された Claude Code の構成を、Anthropic 管理のクラウドで自動実行する仕組みです。Claude Code on the web のインフラ上で動作し、Pro / Max / Team / Enterprise プランで利用できます。2026 年 4 月に登場しました。

構成要素は 4 つです。

要素内容
プロンプト何をするか。自己完結・明示的に書く
リポジトリ実行のたびにクローンされる。複数選択可
コネクタSlack / Linear / Google Drive などの外部連携
トリガー起動のきっかけ。1 つのルーティンに複数組み合わせ可

トリガーを組み合わせられるので、「毎晩実行しつつ、デプロイスクリプトからも起動でき、新規 PR にも反応する」という 1 本のルーティンが組めます。

3 つのトリガー

① スケジュールトリガー

プロンプトと周期(毎時 / 毎日 / 平日 / 毎週)を渡すと、その周期で走ります。時刻はローカルタイムゾーンで入力でき、自動変換して実行されます。

TEXT
2: Linear 1
PR

カスタム間隔(2 時間ごと等)は CLI から cron 式で設定できます(最小 1 時間)。1 回限りの実行も可能で、実行後は自動で無効化されます。

Claude Code の CLI からは /schedule で会話的に作成できます。

TEXT
/schedule daily PR review at 9am
/schedule in 2 weeks, open a cleanup PR that removes the feature flag

② API トリガー

ルーティンごとに専用エンドポイントとベアラートークンが発行されます。/fire に POST すると新しいセッションが立ち上がり、セッション URL が返ります。

Bash
curl -X POST https://api.anthropic.com/v1/claude_code/routines/trig_01ABC.../fire \
-H "Authorization: Bearer sk-ant-oat01-xxxxx" \
-H "anthropic-beta: experimental-cc-routine-2026-04-01" \
-H "anthropic-version: 2023-06-01" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{"text": "Sentry alert SEN-4521 fired in prod. Stack trace attached."}'
JSON
{
"type": "routine_fire",
"claude_code_session_id": "session_01HJKL...",
"claude_code_session_url": "https://claude.ai/code/session_01HJKL..."
}

HTTP を投げられる場所ならどこからでも起動できるので、アラート監視・デプロイパイプライン・社内ツールとの連携に向いています。

③ GitHub トリガー

リポジトリのイベントに反応して、条件に一致するたびに新しいセッションを開始します。プルリクエストの open / close / label / sync、リリースの created / published / edited などに対応しています。

PR フィルタは作成者・タイトル・本文・ベースブランチ・ヘッドブランチ・ラベル・ドラフト・マージ済みで絞り込めて、equals / contains / startsWith / oneOf / notOneOf / matches regex の演算子が使えます。

TEXT
/auth-provider PR
#auth-changes に投稿してください。

ユースケース

トリガーユースケース内容
スケジュールバックログ整理毎晩 issue をトリアージ → ラベル/担当付与 → Slack に要約
スケジュールドキュメントドリフト毎週マージ PR を走査 → 古い記述にフラグ → 更新 PR
APIデプロイ検証CD がデプロイ後に呼び出し → スモークテスト → go/no-go 投稿
APIアラートトリアージ監視が発火 → トレース取得 → 修正ドラフト PR を用意
GitHubライブラリポート片方の SDK にマージ → 並行 SDK に移植 PR
GitHub独自コードレビューPR open → チーム独自チェックリストでインラインコメント

共通点は、無人で実行できて、繰り返し可能で、成果が明確な作業だということです。この 3 条件を満たす作業なら Routines に乗せやすいはずです。

作り方

Web / Desktop では claude.ai/code/routines の New routine から作成します。

  1. 名前とプロンプトを入力(モデルも選択可能)
  2. リポジトリを選択(複数可)
  3. 環境を選択
  4. トリガーを選択
  5. コネクタ / 権限を確認
  6. Create

プロンプトはマイクの音声入力にも対応しているので、タイピングせずに指示を文字起こしさせることもできます。完了時の通知はモバイル / デスクトップアプリへのプッシュ通知、メール、Slack コネクタ経由(@Claude メンションの接続設定をしておくと DM やチャンネルに届く)から選べます。

CLI からは任意のセッションで /schedule を使います。

TEXT
/schedule list # 一覧
/schedule update # 変更
/schedule run # 即時実行

CLI で作れるのはスケジュールトリガーのみで、API / GitHub トリガーは Web で追加します。Web / Desktop / CLI は同じクラウドアカウントに書き込むので、どこで作っても即座に共有されます。

安全に運用するための勘所

  • ブランチ保護: 既定では claude/ プレフィックスのブランチにしか push しません。既存ブランチへ push させたい場合のみ Allow unrestricted branch pushes を有効化します。複数人で同じリポジトリを触るなら、必ず PR を経由させる運用が安心です
  • コネクタは絞る: 接続済みコネクタは既定で全部入りになります。実行中は確認なしに書き込みまで使えるので、そのルーティンに不要なものは外しておきましょう
  • ネットワーク: 既定環境は Trusted(許可リスト内のみ到達可)です。独自ドメインへのアクセスが必要なら環境を編集します
  • 緑ステータス ≠ タスク成功: 完了ステータスは「エラーなく終了した」という意味です。実際に何をしたかはトランスクリプトで確認しましょう

使用制限

プラン実行回数 / 日
Pro5
Max15
Team25
Enterprise25

実行は通常セッションと同じくサブスクリプションの使用量を消費します。上限超過後も、使用クレジットがあればメーター課金で継続できます。1 回限りの実行は日次上限にカウントされません(通常の使用量は消費します)。

リサーチプレビュー段階のため、この制限値は今後変わる可能性があります。

実践例: リリースノートダイジェストの自動生成

実際に運用しているルーティンを 1 つ紹介します。Claude Code や GitHub Copilot CLI、VS Code、Next.js、Tailwind CSS、pnpm、Databricks など、日々キャッチアップしたい技術スタックの更新確認を Routines に任せています。業務の合間に各リリースノートを見て回る時間を作るのが大変だったためです。

仕組みは単純で、追いたいリリースノートやチェンジログの URL をプロンプトに列挙しておき、毎朝 7 時(日本時間)のスケジュールトリガーで起動します。Claude がその URL 群から更新を取得し、ダイジェスト形式にまとめて GitHub リポジトリにコミットするので、GitHub Pages で「今日の分」「先週の分」として閲覧できます。実際に GitHub Copilot CLI の新機能や Claude Code のセキュリティ修正といった前日の発表が、朝には一覧になっていました。

同じ仕組みでダイジェストと合わせて Slidev のスライドも生成させています。プロンプトの指示次第で表現はカスタマイズできるので、チームの朝会でそのまま映せる形式に寄せることもできそうです。

今後は Slack コネクタでダイジェストをチャンネルに直接投稿できないかを試す予定です(完了通知が届くところまでは確認済みで、本文の投稿はまだ検証できていません)。API トリガーの払い出しを使えば、他のサーバーレス構成と組み合わせてスライドや HTML の同時生成のような複雑なワークフローにも発展させられるはずです。

まとめ

  • Routines は、一度定義してクラウドで自動実行する Claude Code 構成
  • トリガーはスケジュール / API / GitHub の 3 つ(組み合わせ可)
  • 無人・反復・成果が明確な作業に効く
  • 権限・コネクタ・ネットワークは必要最小限にスコープして安全に

詳細は公式のブログドキュメントを参照してください。定常化している日々の作業があれば、ルーティンで組んでしまうと負担が軽くなります。みなさんも是非試してみましょう!

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