
読み解けない社内資料を Claude で 5 分の解説動画にしてみた
読んでも頭に入ってこない社内資料を、Claude に「動画にして」と頼んだところ、2 行の指示で 5 分ほどの解説動画ができあがりました。部署の新しいメンバーに配ったところ評判がよかったので、作り方と、途中でつまずいた読み上げの直し方を紹介します。あわせて、スライド資料づくりで Claude への指示を書き込みすぎた失敗も共有します。
略語だらけの資料を前に手が止まった
10 月に、AWS や Google Cloud といったクラウド事業者とのパートナービジネスを担う部署が新しくでき、そこへ異動しました。前の部署ではパートナー制度にほとんど触れてこなかったため、まずは制度の全体像をつかむ必要がありました。
社内の方々から資料をたくさん受け取りましたが、開いてみると 3 文字の略語がずらりと並んでいます。
- SPP(Solution Provider Program)、MSP、VAR といったプログラムや事業形態の名前
- ARR(年間利用料見込み)を基準に金額が決まる各種ファンド
- ECAM と SPAM という 2 つのアカウント所有モデル
- サポートの再販モデルとパートナー主導モデル、価格契約の種類
受け取った資料の 1 つは 30 ページほどのスライドで、これらが図と注釈つきで詰め込まれています。何度読み返しても頭に入ってこず、同じ部署に来た新しいメンバーも同じところで止まるはずだと感じました。そこで、自分が読み解くついでにチームで共有できる形にできないかと考え、Claude に動画を作ってもらうことにしました。
Claude への指示は 2 行だけ
Claude には、受け取ったスライド資料を添付して、次の 2 行だけを送りました。
この資料の内容を理解したい。
分かりやすく動画にしてくれないかな。
すると Claude は、作り始める前に「5 分くらいにまとめればよいか」といった確認を返してきました。こちらが長さや粒度を決めていなくても、必要なことを Claude の側から聞いてくれるので、指示の書き方で迷う必要はありませんでした。
確認に答えると、ナレーションつきの解説動画ができあがりました。冒頭で「AWS のパートナー制度を 5 分で整理します」と宣言し、再販の仕組み、契約(アカウント)モデル、案件の登録という順に全体像を説明していく構成です。動画を流しているだけで制度の骨格が頭に入るのが一番の収穫でした。
読み上げの「AWS」を直してもらう
ただ、最初の動画には気になる点がありました。ナレーションが「AWS」を読み上げるたびに、イントネーションが不自然だったのです。制度の説明では繰り返し出てくる語なので、このままチームに配るのはためらわれました。
そこで Claude に「AWS のイントネーションがおかしいのだけど、直せるかな」と送りました。Claude からは「自分では音のイントネーションを聞いて確かめられない」という趣旨の返事がありましたが、それでも修正版を作ってくれて、聞き直すと読み上げはだいぶ自然になっていました。
この経験から、音声の違和感は人が実際に聞かないと見つからないと分かりました。Claude は指摘を受ければ直してくれますが、どこが不自然かを見つけるのは聞き手の役割です。配る前に一度は自分の耳で通して聞くことをおすすめします。
チームに配ってわかったこと
完成した動画は、新しくできた部署のメンバーに共有しました。反応は上々で、資料を読み込む前に動画で全体像をつかんでおくと、そのあと資料を開いたときに略語の意味をたどりやすくなります。
自分で試すときの流れは次のとおりです。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 理解したい資料を Claude に添付し、「分かりやすく動画にしてほしい」と頼む |
| 2 | Claude からの確認(動画の長さなど)に答える |
| 3 | できた動画を最後まで聞き、読み上げや説明の誤りを見つける |
| 4 | 気になった箇所を具体的に伝えて直してもらう |
| 5 | 内容を確かめたうえでチームに共有する |
手順 3 で確認するのは読み上げだけではありません。動画の説明が元資料と食い違っていないかも、配る前に資料と突き合わせて確かめます。
今回は日本語の資料で試しましたが、英語の資料を日本語の解説動画にまとめてもらう使い方もできそうだと考えています。営業やエンジニアがお客様に仕組みを説明するときにも、スライドを読み上げる代わりに短い動画を用意するという選択肢が増えました。
もう 1 つの例:施策資料で指示を書き込みすぎた
動画とは別に、Claude でスライド資料を作ったときの失敗も共有します。パートナー企業との打ち合わせに向けて、案件を増やすための施策をチームで進めることになり、その計画を 4 枚のスライドにまとめようとしました。
施策は自分 1 人ではなくチーム全員で進めるので、メンバーがスケジュール感を共有できる資料にしたいと考えました。そこで、これまでの打ち合わせのメモに加えて、目的、進め方、そして「業界別の事例をいつまでに集めるか」「事例がそろったら誰に窓口を紹介してもらうか」といった細かいスケジュールとタスクまで、自分で考えて指示文に書き込みました。
Claude は指示どおりに 4 枚のスライドを作り、こちらが書き漏らしていた観点まで補って資料に入れてくれました。仕上がりには満足していたのですが、同僚から「スケジュールやタスクも Claude に提案させればよかったのでは」と指摘を受けました。
振り返ると、スケジュールを考えるのにも自分で 5 分ほどかけていました。「この施策を何月末までに終えたい。必要なタスクとスケジュールを提案して」と頼んでいれば、その時間も省けたはずです。自分で決めきってから渡すより、ゴールと期限だけを伝えて案を出してもらい、それを直すほうが速いというのが、この失敗から得た教訓です。
それでも、資料づくりにかかる時間は以前よりかなり減りました。作ったスライドは、そのまま打ち合わせでの作戦会議に使う予定です。
まとめ
- 読み解けない資料は、Claude に添付して「分かりやすく動画にして」と頼むだけで、5 分ほどの解説動画になる
- 長さなどの不明点は Claude のほうから確認してくれるので、最初の指示は短くてよい
- 読み上げの不自然さや説明の誤りは人が聞いて見つけ、具体的に伝えて直してもらう
- 資料づくりでは、スケジュールやタスクを自分で決めきる前に、Claude に案を出させる
分かりにくい資料を前に手が止まったら、まずは Claude に動画にしてもらうところから試してみてください。
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※ 本記事は、著者の知見や登壇内容をもとに生成 AI を活用して作成し、著者・編集部が内容を確認しています。




