
Generative AI Leader を公式教材と Gemini で 1 週間で取得
Google Cloud の認定資格 Generative AI Leader に、1 週間の学習で合格しました。教材は Google Cloud の公式学習ガイドと模擬試験に絞り、理解の補助には Gemini Notebook と Gemini、Nano Banana を使っています。学習時間は累計 10〜14 時間で、かかった費用は受験料の $99 だけでした。勉強の進め方と、受けてみて分かった出題の特徴をまとめます。
Generative AI Leader の試験概要
Generative AI Leader は、生成 AI の基礎とビジネスでの活用を問う Google Cloud の認定資格です。受験に前提条件はなく、実務での技術経験も問われません。2026 年 10 月時点の公式情報では、試験の基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 90 分 |
| 問題数 | 50〜60 問(多肢選択式) |
| 受験料 | $99(税別) |
| 受験形式 | オンライン監督試験/オンサイト監督試験 |
| 対応言語 | 日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語 |
| 前提条件 | なし |
| 有効期間 | 3 年間 |
出題は 4 つの領域に分かれています。このうち 3 つは Google Cloud に固有の内容ではなく、生成 AI 全般の知識です。
| 性質 | 出題領域 |
|---|---|
| 生成 AI 全般 | 生成 AI の基礎 |
| 生成 AI 全般 | 生成 AI モデルの出力を改善する手法 |
| 生成 AI 全般 | 生成 AI ソリューションを成功に導くビジネス戦略 |
| Google Cloud 固有 | Google Cloud の生成 AI サービス |
試験の詳細は Google Cloud の Generative AI Leader 認定資格のページ で確認できます。
AI・クラウドの資格がない状態から受けた理由
受験前の時点で、手元の資格に生成 AI とクラウドの領域のものは 1 つもありませんでした。IT 系では応用情報技術者、モバイルシステム技術検定 2 級、IoT システム技術検定(中級)を持っていますが、それ以外は危険物取扱者(乙種第 4 類)や高圧ガス製造保安責任者、一般計量士、第 2 種放射線取扱主任者など、IT 以外の現場で取った資格です。
KDDIアイレットのコンサルティング部では、営業やエンジニアと一緒に AI・クラウドの案件に関わります。その立場で入門的な知識が抜けたままではいけないと考え、資格の勉強を体系的に学ぶ手段として使うことにしました。資格そのものより、試験範囲に沿って一通り学べることを重視しています。
走り出す前に、決めたことは 2 つだけです。
- 教材: 公式のものだけに絞る。有料の問題集や講座は買わない
- 期間: 1 週間に固定する。毎日 1〜2 時間を学習に充てる
受験したのは 2026 年 2 月で、一度で合格しました。
公式教材を Gemini Notebook に集めて学ぶ
学習の中心は、教材をすべて Gemini Notebook(当時は NotebookLM)の 1 つのノートブックに集め、そこから問題や解説を引き出すやり方でした。自宅の PC とスマートフォンから、毎日 1〜2 時間ずつ取り組んでいます。
ノートブックに入れた教材
ノートブックに入れたのは次の 3 種類です。いずれもテキストの資料なので、ノートブックへの集約と相性が良いと感じました。
- 公式の学習ガイド: 無償で日本語版があり、学習の背骨にしました
- 補足のテキスト: 用語や周辺知識を補うため、Web で見つけた資料を追加しました
- 模擬試験の結果: 誤答と解説を貼り付け、「自分が弱い領域を多めに出題して」と頼んで弱点を集中的に問うクイズを作らせました
公式の模擬試験は問題数が少なめですが、それでも自分の苦手な傾向は分かります。その結果をそのまま教材に変えられるのが、ノートブックに集約した利点でした。
分からない箇所を補う Gemini と Nano Banana
学習を進めると、分からない箇所が必ず出てきます。たとえば教師あり学習と教師なし学習の違いは理解できても、強化学習が何なのかが分からない、という場面です。
こういうときは Gemini に「小学生でも分かる平易な表現で説明して」と頼み、言葉で説明してもらいました。それでも腑に落ちない概念は、Nano Banana に図にしてもらうと大まかな構造を掴みやすくなりました。文章を読み返すより、図を 1 枚見るほうが早く理解できる概念が多かったです。
この「読む、聞く、絵で掴む」を 1 週間続け、手応えが出てきたところでテストセンターを予約して受験しました。
受けて分かった出題の特徴
実際に受けてみて、Google Cloud の資格という枠に収まらない試験だと感じました。気付いたことは 2 つあります。
単体で教材として完成している公式学習ガイド
公式の学習ガイドは必要な情報が体系的に整理されていて、読むだけでも十分な勉強になります。無償・日本語で入手でき、受験しない人にとっても、生成 AI の用語と全体像を短時間で揃える入門教材として使えます。ノートブックに読ませて問題を作る使い方も便利でしたが、ガイドそのものを通読したことも学習の土台になりました。
公式学習ガイド(日本語版)は次の URL から入手できます。
サービス知識だけでは解けない課題型の設問
Google Cloud のマネージドサービスに関する設問はもちろん出ます。ただ、それ以上に多かったのが、AI という技術の初歩的な知識を問う設問と、ビジネス上の課題に対して適切なソリューションを選ぶ設問でした。
後者は「エンドユーザーにこういう課題がある。どのソリューションが適切か」を問う形式で、難易度は比較的高めです。サービスの仕様を暗記していても正解できず、課題とソリューションの対応を考える必要があります。クラウドベンダーを問わず使える「課題からソリューションを選ぶ」力を鍛える機会になりました。
次は Professional Cloud Architect に挑戦する
Generative AI Leader で作った土台の上に、アーキテクチャ設計の知識を積み上げるため、次は Google Cloud の Professional Cloud Architect(PCA)に挑戦しています。
ただ、PCA は AI ツールだけで対策するのは厳しいと感じ、Udemy の模擬試験を併用しています。AI で学べる範囲と、体系的な講座が必要な範囲の境目を見極めるのが、今回の挑戦のもう 1 つのテーマです。
まとめ
Generative AI Leader は、公式教材と AI による自習だけで、1 週間・累計 10〜14 時間の学習で合格できました。同じやり方を試す場合に押さえておきたい点は次のとおりです。
- 教材: 公式の学習ガイドに絞る。無償・日本語で、要点が整理されている
- 進め方: 教材と模擬試験の結果を Gemini Notebook に集約し、弱点のクイズと平易な解説を引き出す。図解は Nano Banana に任せる
- 期間: 1 日 1〜2 時間を 1 週間。前提条件なしで受験できる
- 得られるもの: 資格に加えて、Google Cloud に限らない生成 AI の共通言語
資格取得に AI を使った記録としては、生成 AI パスポートの受験レポート もあわせてご覧ください。
※ 本記事の内容は公開時点の情報です。サービスの名称・内容・料金は予告なく改訂されることがあります。




